危ない自転車 「車道走行が原則」を忘れずに(6月12日付・読売社説) 街を歩いていて、突進して来る自転車にヒヤリとさせられたことがある人は多いだろう。 歩行者のすぐ脇を通過しようとして接触するトラブルも、しばしば目にする。 夜になっても無灯火の自転車は少なくない。携帯電話をかけながら、あるいはメールをしながら走る自転車も見かける。 歩道でスピードを出したり、しきりにベルを鳴らして歩行者をよけさせたり、は日常的だ。 迷惑至極な「我が物顔」の自転車利用、と言わざるを得ない。 道路交通法で、自転車は自動車と同じ「車両」の扱いだ。ところが、歩道も走れるという、あいまいな状態が長らく続いてきた。 2008年改正の道交法は、歩道走行を例外とした。自転車と歩行者を分けるのが狙いだ。原則は車道走行で、幹線道路など車道が危ない場合は歩道を走れる。 だが、政府のアンケートによると、4割もの人が「車道走行の原則