●Tyler Cowen, “Public choice: what to read”(Marginal Revolution, January 20, 2011) Jonathan G がこんな質問を投げかけている。 公共選択論の概念のうちで、リベラルな思想の持ち主(liberals)にあまり馴染みのない概念としては、どんなものがあるでしょうか? 公共選択論について学ぶ上でお薦めの本なり論文なりがあれば、紹介してもらえないでしょうか? 「リベラルな思想の持ち主」(“liberals”)というのが具体的に何を意味しているのかちょっとわかりかねるので、「公共選択論について学ぶ上でお薦めの本なり論文なりと言えば?」という質問に的を絞って、私なりに答えてみるとしよう。私のお薦めは、以下の通り。 デニス・ミューラー(Dennis Mueller)著『Public Choice III』(邦訳『公共