米食品医薬品局(FDA)は3月2日、Sanofi-Aventis U.S.LLC社(仏サノフィ米法人)の抗体医薬Sarclisa(イサツキシマブ-irfc)について、サリドマイド誘導体レナリドミドおよびプロテアソーム阻害剤を含む、少なくとも2つ以上の受療歴のある成人における再発難治性多発性骨髄腫(MM)の適応で、サリドマイド誘導体ポマリドミド及びステロイド剤デキサメタゾンとの併用を承認した。 同剤は、MM細胞上のCD38受容体に結合し、プログラム腫瘍細胞死(アポトーシス)と免疫修飾活性を誘導するよう設計されたモノクローナル抗体製剤で、剤型は静脈注射剤。同剤は、FDAにより希少疾病薬に指定されていた。 FDA医薬品評価研究センター(CDER)のRichard Pazdur腫瘍拠点センター長兼血液・腫瘍製品部長代理は、CD38を標的とする新たな治療選択肢を歓迎したうえで、「臨床試験では、この治