第1回から第6回にかけて、“情報爆発”を支えるストレージ環境の在り方を探ってきた。今回は、記憶媒体としてフラッシュメモリーを使用するSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の適切な使い道について解説する。 ここ数年で安価になったとはいえ、SSDは一般的なファイバー・チャネル(FC)仕様のディスクに比べ容量単価は10倍程である。このコストに見合う用途は、一般に言われているほど多くはない。 SSDは、記憶媒体としてフラッシュメモリーを使用するドライブなので、一般のHDD(ハードディスクドライブ)と比べてアクセスが高速なのが最大の特徴である。日本語では「フラッシュドライブ」と呼ばれることが多い。 ストレージの統合に際しては、処理が特定のI/Oに集中しがちになるので、こうした高速ドライブの必要性が高まる。しかしせっかく単価が高いSSDを導入しても、投資が無駄になるケースがある。今回はSSDの正しい使