<中国を文化の恩人扱いする日本人の精神的善良さが世界との間に溝を生む> 日本には一種の目に見えない暗闇の力がある。中国への忖度、配慮、自粛という力だ。 今、この暗黒の力が日本と世界の民主主義陣営とを引き裂こうとしている。中国によるウイグル人弾圧をアメリカがジェノサイド(集団虐殺)と認定し、EUも人権侵害として制裁に踏み切ったのに対し、日本も菅義偉首相の訪米で「対中非難決議」を手土産にしたかったらしいが、対中宥和勢力の反対で頓挫したままだ。 「巨大な暗黒勢力」の源泉はどこかというと、実は日本人の精神的善良さにある。古代から続いた制度、思想や文化、それらを表現する文字などを「中国から教えてもらった」と多くの日本人は信じ込んでいる。 実際に日本からの留学生や留学僧に対して中国人がどれだけ親切に教えたかは不明だが、「中国は文明を与えてくれた大人の国」と日本人は理解し、「中国人は皆、孔子様が論語の中