新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「緊急事態宣言」発令について記者会見する安倍晋三首相。国民に行動変容を呼びかけた=首相官邸で2020年4月7日午後7時24分、竹内幹撮影 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、これまでの行動パターンを変える「行動変容」という言葉が注目されている。7日に7都府県に発令した緊急事態宣言以降、政府は「人との接触を最低でも7割、極力8割減らす」との目標を掲げるが、首都圏や関西など目安となる地域の人出は4~7割減(22日時点)にとどまる。行動変容はなぜ難しいのか。促すにはどうすればいいのか。政府の専門家会議のメンバーで、災害時の避難行動などを研究する大竹文雄・大阪大大学院教授(行動経済学)に聞いた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】 「現状維持好む」「先延ばし」 人の意思決定の特性が原因 ――外出自粛と言われていますが、直近のNTTドコモのデータによると、特