冬の味覚、「トラフグ」が、これまで繁殖が確認されなかった東京湾で繁殖している可能性が高いことが神奈川県水産技術センターの調査や分析でわかりました。 その結果、ことし東京湾で確認されるケースが相次ぎ4月には東京湾の入り口にあたる千葉県富津市沖で、産卵の時期を迎えたトラフグを、釣り船の客が大量に釣り上げたということです。 また6月には、東京の荒川の河口付近で、干潟の調査をしていた水族園の職員が、稚魚およそ100匹を確認したということです。 トラフグは一般的に湾の入り口で産卵し、稚魚は、えさの多い河口付近で成長するとされ、水産技術センターでは産卵期のフグや稚魚が確認された状況からこれまで繁殖が確認されなかった東京湾を産卵場所として繁殖している可能性が高いとしています。 そのうえで、来年以降、東京都や千葉県などにも呼びかけて、本格的な調査や乱獲防止に向けた取り組みを検討しています。 神奈川県水産技