ブックマーク / lambamirstan.hatenablog.com (62)

  • 森さんの失言  見える恥、見えない恥 – 補遺 – - 和尚さんの水飴

    前回の記事を脱稿した直後に、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長の失言騒ぎが起こりました。知らない方はいないと思いますので、詳細をここで繰り返すことは控えますが、あの方は、国内外から非難を浴びて、ようやく事の重大さは認識したものの、ご自分の発言の問題性を理解しきれていない様子です。 首相時代からの度重なる失言で、何度も叩かれていることはご人が一番ご存じのはず。オリンピック・パラリンピックの開催が危ぶまれる中、それでも、運営側の方々や選手の方々は日々準備を進めています。その気勢を削ぐことにもなりかねない騒動の発端が、よりにもよって運営側のトップの軽率な一言とは、何とも皮肉なことです。失言が度重なると、それは最早失言では無く、言葉を発した人の考え方が“ずれている”としか言えません。 今回改めて森さんの発言全文を読んでみました。その発言を中立的に捉えると、決して女性に対する悪意があると

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    jzc01651 2021/02/06
  • 人脈と信用力 - 和尚さんの水飴

    数に頼る信用力 仕事でもプライベートでも、良好な人間関係を欠かすことが出来ません。私のこれまでの経験では、仕事上のストレスは、仕事そのものの負荷よりも人間関係の悩みに起因するものの方が多かったと言えます。相対する人との関係で、相手を信用することと相手に信用してもらうことは、口で言うほど簡単なことではありません。私は幾度と無く、如何にして信頼関係を築き、それを維持するかで悩んできました。 私は職業柄、社外の方々と接する機会が多いのですが、正直に言うと、人と話すのが苦手です。とりわけ相手が初対面の方の場合、アポの前日までに相手の職歴や共通の話題を調べ、面談時に好印象を持ってもらおうとして、実際に相手に会うまでに気疲れしてしまいます。恐らく、私の同僚や部下は、私がそんなタイプの人間だとは気がついていないでしょう。 昨年の春以降は、そのように外部の方々と面談する機会がめっきり減ってしまったので、私

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    jzc01651 2021/01/27
  • 胡蝶の夢 (1) - 和尚さんの水飴

    写真とビデオと記憶の整理 誰でも、日々仕事や家事に追われていると、落ち着いて物事を考えるゆとりが持てないと言うことがあると思います。 私の務め先では、通勤時間が減った分生活にゆとりが出来たと言う者がいる反面、在宅勤務で仕事とプライベートの境界が曖昧になったと言う者もいます。大部分は前者なのでしょうが、生真面目で仕事に妥協を許さないタイプは後者に陥ることが多いようです。もし、私が20歳若かったら、後者だったかもしれません。決して私が“生真面目で妥協を許さない”タイプだからではありません。それは、単に仕事癖がついてしまっていただけの話です。 当時の私は、自分自身を“忙しくさせて”しまい、自分のことや家族のことを落ち着いて考える時間も心の余裕もありませんでした。明日やればいい仕事も、「今日のうちに済ませてしまおう」と考えたり、先々のことに思いを巡らしたりすることで時間を費やしていました。それは、

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    jzc01651 2021/01/20
  • 危機感の喪失 見えないコロナ禍収束 - 和尚さんの水飴

    コロナはただの風邪か 昨年、渋谷駅前などで「クラスターフェス」なる抗議デモが何度が開催され、ニュースにもなりました。彼らは、新型コロナをただの風邪だとして、マスク着用やPCR検査を“必要無いもの”と主張しました。 コロナ禍以前でも、風邪気味にも拘わらず通勤・通学しなければならなかったり、予防のためだったり、理由は様々ですが、マスクを着用する人々は相当数いました。 感染力が把握しきれていない新型の感染症であれば、予防手段としてマスクの着用は合理的であり、新型コロナの感染が拡大する中、行政がそれを要請することに私は違和感を覚えませんでした。 事実、通勤電車の中でも、街中でも、行き交う人々のほとんどがマスクを着用しています。それは、行政からの押し付けに屈しているわけでは無く、多くの人々がマスク着用の必要性を感じているからなのだと思います。 もし、満員電車の中にマスクを着用せずに、大声で喚き散らす

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    jzc01651 2021/01/12
  • 24時間働けますか? - 和尚さんの水飴

    仕事の成果 仕事は結果・成果が全て。どんなに知恵を絞って時間をかけてやり遂げたとしても、それが結果に結びつかなければ無駄な仕事になります。会社からすれば、残業が多く成果が上がらない社員よりも、効率良く仕事をこなして結果を出す社員の方が好ましいはずです。ところが、結果さえ出していれば良いのかと言うと、必ずしもそうでは無いのが会社と言う組織の不思議なところでもあります。 リスクを伴う難易度の高い仕事で芳しくない結果となっても、その過程はそれなりに評価されて然るべきと言う場合もあります。どうしても時間がかかってしまう仕事があることは否定しませんが、時間をかけたことを失敗した時の情状として利用するのは間違っています。やはり仕事は結果で評価されるべきなのです。 所定の時間内で最高のパフォーマンスを 景気が悪くなり、リソースを減らされても、現場に求められるのは「変わらない結果を出す」工夫をすること。そ

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    jzc01651 2020/12/21
  • ノンアルコールな人間関係 - 和尚さんの水飴

    飲み会に命を懸ける 昨年の年の瀬は、取引先との忘年会でカレンダーが埋まっていました。いつもの年であれば、酒席が続かないよう、“休肝日”を考えながら予定を組まなければならなかったのですが、今年、私の予定表の夜の部は真っ白です。社内に目を向けても、仕事納めの日に各部で行なっていた納会は禁止、忘年会も自粛となっています。 思うに、この一年近く、社内外の、親睦を言い訳にした飲み会の数は極端に減りましたが、それで何か仕事に支障が生じたかと言うと、何もありません。アフターファイブに酒を酌み交わすことが人間関係を円滑に進めるためには必要なこと、と言うのは幻想であり、無駄な時間だったことが分かりました。いや、そんなことはとっくに分かっていたことなのですが、このようなご時世になってようやく証明されたと言えます。 今やアルコールを嗜まない人の数も増え、“飲ませておけば機嫌が取れる”と言う発想は通用しないことは

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    jzc01651 2020/12/12
  • 長い長い予定表 (2) - 和尚さんの水飴

    一生で稼げるお金 一週間分の材を蓄えた冷蔵庫があります。途中で材の補充は出来ません。いくらお腹が空いているからと言って、月曜日に冷蔵庫を空にしてしまっては、残りの6日間を過ごすことは出来ません。また、何が起こるか分からないからと言って、材を使い惜しんでいると、一週間後には傷んで使えなくなってしまった材ばかりになってしまいます。それぞれの材のべ頃を考え、一週間で無駄なく使いきれることが出来れば理想的です。 人の一生と一週間分の献立を比べることはナンセンスだと言われるかもしれませんが、時間の長さが違うだけで、計画的に物事を考えると言う点では共通しているのではないでしょうか。 前回の記事で、人生設計は、お金と時間の使い方を考えることだと書きました。では、まず、収入はどのように見立てるべきでしょうか。一生に稼げるお金の額はいくらでしょう。自営業か会社員か、事業の規模や昇進の度合い、景気

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    jzc01651 2020/11/30
  • 必要なのか、欲望なのか - 和尚さんの水飴

    幸せの証 過去に何度か父親のことに触れた記事を書きました。祖父から仕事を引き継いだ父は、家族だけで営んでいた町工場を、従業員十数名を雇うまでに成長させました。 しかし、今考えると、それは私の父に商才があったからでは無く、たまたま高度成長の波に乗れたと言う幸運の賜物だったのだと思います。 高度成長期からバブル期まで、途中、オイルショックによるブレーキはありましたが、それでも当時の人々は良き時代が終わることなど想像もしていなかったことでしょう。 私の父もその一人でした。怠けずに仕事をしていればお金は稼げる。自分で稼いだお金を自由に使うことが幸せの証だったのです。 急に金回りが良くなると、「必要なもの」だけでは無く「欲しいもの」を手に入れたがるようになるのは、私の父だけでは無いはずです。車、クルーザー、別荘。欲しいと思ったものは、後先考えずに手に入れていたようです。当時の父は、その十数年後に自分

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    jzc01651 2020/11/21
  • 気楽さの中の幸せ - 和尚さんの水飴

    塩おにぎりが好き 加齢とともに嗜好が変わるのは、その年齢にならないと分からないものです。若い頃は脂っこいものや濃い味付けのものが好きだった私も、揚げ物をべた翌朝に、胸やけで目を覚ますようになってからは、あっさりとしたものを好むようになりました。 一方で、昔から変わらず好きなのはお米です。朝、少し長めの散歩から帰宅すると、炊き立てのご飯を塩おにぎりにして、漬物を摘まみながらべるのが私の朝です。シンプルな事ですが、これが自分に一番合っているのだと思います。 ふと思い出したのが、大学生の頃のことです。家庭教師をしていた中学生がめでたく志望校に合格した時、そこのご家族に事に誘われました。学生同士では、まず行かないようなレストランでの事を終え、家路に着いた私は、途中のコンビニでおにぎりと缶ビールを買いました。レストランでは、親御さんを前に緊張していたのと、普段べなれないものばかりだった

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    jzc01651 2020/11/15
  • 最良の一日と最悪な一日 - 和尚さんの水飴

    一日をリセットする時間と空間 「今日も良い一日だった」と思いながら布団に潜り込めたらどんなに幸せでしょう。 数年前までの私は、その日一日を振り返ることをしませんでした。若い時に比べて、家族と向き合う時間は作れるようにはなりましたが、それでも職場でのストレスが全く無くなったと言うわけではありませんでした。良い日も悪い日も、終わったことを考えても仕方ないと思っていました。仕事のある平日は、そのようなことすら考えられず、布団に入ると死んだように眠りにつくような日々を過ごしていたのです。 しかし、悪いことが重なって起きている時期に、一日を振り返らずに過ごしていると、消化しきれなかった悪い感情が不意に湧き上がることがあります。 結果に納得できなかったことや、反論することを我慢して自分を押し殺したことなど、不満やストレスにふたをしてやり過ごしたとしても、それは自分の心の奥に仕舞われただけで、消えて無く

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    jzc01651 2020/11/11
  • 飾らない生き方 - 和尚さんの水飴

    掃除と断捨離 どこのご家庭でも同じだと思いますが、我が家では、例年、年の瀬が近づいてくると少しずつ家の中の片づけを始めて、年末の大掃除でクライマックスを迎えます。しかし、今年に限っては、ステイホームの期間に家族総出で大掃除を済ませてしまいました。また、在宅勤務が多かったことから、平日の掃除の頻度も上がり、これまでに無く家の中が整頓されています。 半年余りの間、在宅勤務を始める前までに掃除や洗濯を終わらせることがスケジュール化してしまったので、家の中が片付いていないと何となく落ち着きません。私も人生の後半に差し掛かって、ようやく良い習慣が身につきました。 ステイホーム中に、もう一つ思い切って行なったのが、断捨離です。三年前に家の引っ越しをした際にもかなり整理したはずなのですが、それ以来、思い切った断捨離は行なっていませんでした。一年間袖を通さなかった服は来年も着ることはないだろうと、思い

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    jzc01651 2020/11/06
  • 好機を見つける目 - 和尚さんの水飴

    こんなはずじゃない現実 数か月前のステイホームの期間中、テレビではひと昔もふた昔も前のドラマを再放送していました。私もも、普段テレビに噛り付くことはしないのですが、かつてヒットしたドラマをわざわざ録画してまで見てしまいました。ドラマそのものの面白さもさることながら、当時の自分たちの姿と重ね合わせて、遠い過去を懐かしむことができました。 歳を取ると、折に触れ過去を振り返ることが多くなります。バブル期に大学生だった私は、卒業して就職すると、トレンディードラマの中のような生活に手が届くと夢想していたこともありました。恐らくその頃が、一番大きな希望を抱いていた時期だったのでしょう。 しかし、現実はそう甘くは無く、しかも、就職前夜にはバブルが弾けてしまい、右肩上がりの会社人生と言う夢は、そのスタート時点で“夢のまた夢”になってしまったのでした。金融機関に就職した同級生の中には、勤め先が倒産し、路頭

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    jzc01651 2020/11/03
  • お金を貸してはいけない - 和尚さんの水飴

    自分のお金にルーズな人間 私が大学生の頃、貸したものが返ってこない同級生 – あえて友人とは呼びません - がいました。やCDを貸すと、こちらがしつこく催促しないと返ってこない。2度、3度とそのようなことが繰り返されると、そのような相手に自分の物を貸す気など起きなくなります。 社会人になって、同僚や上司と飲み歩く機会が増えると、飲み代を借りようとする者が現れます。私は会社に入ってから比較的早くに結婚したので、外で飲むにしても、自分の小遣いが飲み代の上限でした。小遣いが無くなれば、その月は誰から誘われてもつき合うことはしません。 ところが、同僚の中には、手持ちの金がないくせに飲みに行きたいと言う者がいました。しかも、事前にそのことを言わずに、店の会計をする段になってから財布が空だから貸してくれと、悪びれもせずに言うのです。しかも、方々から借金を拵えて、こちらが催促するまでお金を返さない。そ

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    jzc01651 2020/11/02
  • 子どもの教育と親の義務 (2) - 和尚さんの水飴

    娘の不登校(続) 現地校に通い始めて1か月が過ぎたある日、上の娘は学校に行きたくないと言い出しました。泣いて嫌がる娘を宥めすかして何とかクラスルームに送り届けた後、と一緒にスクールカウンセラーと面会しました。 スクールカウンセラーは、学校生活全般に関する相談役です。私と同年齢くらいのその女性は、自身も移民2世で、非英語圏から転入することの苦労を身をもって体験していることから、同じような境遇の生徒への理解も深いものと私は期待していました。私が下見のために学校を訪れた際に、最初に対応してくれたのが彼女で、この学校に娘たちを通わせたいと思ったのも、彼女の人柄が決め手の一つだったのです。 私がカウンセラーに手短に事情を説明すると、すぐに、娘が入っている特別クラスの担当教師を呼び出してくれました。 カウンセラーのオフィスは、大人が4人入るには手狭なので、カフェテラスに場所を移してから題に入りまし

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    jzc01651 2020/10/28
  • 残光に包まれて - 和尚さんの水飴

    最愛の人の死 会社の大先輩のOさんは、退職後に生まれ故郷の新潟に戻り、たまの用事で上京する時にお互いに都合が合えば近況報告をする間柄です。 先月上旬、Oさんが都内の病院で診察を受けた帰りに、一緒に昼を摂りました。前回あったのは、3年ほど前。来年喜寿を迎える先輩の姿はその時より幾分小さく見えました。 Oさんは数年前から持病の白内障が悪化し、左目はほとんど視力を失っています。そこで私は、「そうなると、益々奥様が頼りですね」と言ったところ、「いや、あれは去年死んだ」とポツリ。余計な一言だったと私は絶句してしまいました。 思い返すと、Oさんとは私がまだ若い頃に同じ社宅に住んでいて、飲み会の帰りに誘われるままにお宅にお邪魔したことが何回かありました。いつも奥様は嫌な顔一つせず、手際よく酒の肴を作ると、酔っぱらったOさんと私に交じって一緒に飲み始めるような気さくな方でした。 仲の良いと言うだけでは表

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    jzc01651 2020/10/19
  • 二十歳の娘への言葉 - 和尚さんの水飴

    想い出の欠落 これは、家族の誰にも話したことが無いのですが、私は、下の娘が生まれて間も無い頃から、2歳の誕生日を迎える頃までの記憶がほとんどありません。 事故による記憶喪失などでは無く、あの頃の私は、仕事に忙殺されて精神的に危うい状態だったのだと思います。50年余り生きてきた私にとって、後にも先にも、あの2年足らずの期間はぼんやりと暗い中を藻掻いて生きていたのです。 もちろん、忙しい中でも、家族と過ごす時間を作って、娘たちを遊びに連れて行ったり、誕生日にはケーキを買って祝ってやったり、家族旅行にも行きました。その時々で写真やビデオを撮るなど、傍から見れば、ごく普通の家族に映ったことでしょう。 しかし、私は当時の写真やビデオを見ても、自分がそこにいたと実感が湧いてこないのです。そこに映っているのは間違いなく私自身なのですが、その時何をしたのか、家族とどのような会話をしたのかが全く思い出せませ

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    jzc01651 2020/10/15
  • 世の中の中心 - 和尚さんの水飴

    老害予備軍 少し前に、公共の場で声を荒げて年下の人間を罵倒する高齢者の話を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 「老害」と言う言葉がいつから使われ始めたのかは定かではありませんが、これだけ高齢者の数が増えれば、他人に迷惑をかける“老害”が目につくのもやむを得ないのかもしれません。 高齢化社会がさらに進めば、老害も増えることは受け入れなければならない現実です。しかし、年齢に関わらず、自分は間違っていない、自分が絶対に正しいと思い込んでいる者はどこにでもいます。あるいは、自分だけは大丈夫、自分に限ってそんなことは無い、と言う根拠の無い自信を持つ者もいます。 年齢を重ねることが、そのような傲慢さや自分への過信に拍車をかけると、「老害」と言われる老齢者になるのではないでしょうか。単に歳を取ったからそうなるわけでは無く、若いうちから「老害」の芽が心の中でゆっくりと育っ

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    jzc01651 2020/10/10
  • 結婚と非婚 天の気まぐれ (2) - 和尚さんの水飴

    酸っぱい葡萄 すでに退職してしまいましたが、私の勤め先で女性初の幹部社員になったOさんと言う先輩がいました。かつて“男社会”だった会社の中で、女性が管理職になるのは大変なことだったと思います。 Oさんは部下や同僚にとても厳しい人でした。ただし、その厳しさは仕事に対するものでは無く、周囲に対する敵意にも似たものでした。 仕事に打ち込み、その成果が認められ出世してきたOさんでしたが、彼女が結婚直前で婚約を解消された話は社内で知らない者がいませんでした。社内恋愛だったのですから仕方ありません。お相手はしばらくして別の女性と結婚しました。 そんなOさんは、仕事は順調でも、私生活でのやり場の無い憤りがあったのではないでしょうか。その矛先が自分の部下に向けられていたのではないかと想像します。 Oさんの下で働く部下の何人かは、体調を崩し異動させられたり、退職していきました。当時はパワハラという言葉も無い

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    jzc01651 2020/10/04
  • 正義と悪意 - 和尚さんの水飴

    人を傷つける正義感 有名人の不倫は、週刊誌やテレビにとっては最高のネタであることは今も昔も変わりません。とりわけ、理想の夫婦としてもてはやされ、コマーシャル契約を多数抱えている場合には、スキャンダルはスポンサーのイメージダウンになることから、メディアはプライバシーを暴くことの正当性を堂々と主張できるわけです。 一般人の不倫の場合、“不倫された側”が被害者であることは間違いありません。しかし、たまたま不倫関係を知った第三者は利害関係者ではありませんので、余計な行動を取るべきでは無いと言うのが私の考えです。もちろん、不倫を正当化する気など毛頭ありませんが、夫婦間のことに他人が口出しするのは、被害者にさらなる苦痛を与えることにもなりかねません。 不貞行為を暴露する以外に、解決方法はあるはず。世の中の全てが、正義感や正論だけで片付くことなど無く、時には正義感が人を傷つけることもあるのです。 いつも

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    jzc01651 2020/09/27
  • 失敗と教訓 (2) - 和尚さんの水飴

    失敗だけはしたくない 失敗すること自体が嫌なので、自分が主体となって仕事はしたくないと言う若手社員。もし、私の下にこのような部下が異動してきたら、お手上げかもしれません。人に仕事に取り組む意欲がなければ、どんなに潜在能力があっても、それを引き出すことは難しいと思います。 仕事をさぼるわけでは無くても、向上心が無かったり、責任回避するタイプだったりすると、新しい課題にチャレンジさせることすら出来ないのです。ましてや、今の管理職は“ハラスメント”と言う言葉にとても敏感です。部下に仕事の指示をするにしても、相手の受け止め方次第でパワハラになってしまうのですから厄介です。 その一方で、グループの中での役割分担の公平性を保つためには、グループ員の力量を見ながらも仕事の負荷に偏りが無いように配慮する必要もあるため、グループ員全員の仕事に対する志向がある程度同じ方向を指していないと、組織の中に軋轢を生

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    jzc01651 2020/09/22