世界最大級の原子力企業、フランスのアレバは去年1年間の決算を発表し、最終損益が日本円でおよそ6500億円と過去最大の赤字になったことを明らかにしました。 アレバによりますと、赤字となるのは2011年以来4期連続で、赤字額は前の年と比べて10倍近く増え、過去最大になるということです。 この要因について、フィリップ・ノシュCEO=最高経営責任者は会見で、「東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、日本で原発が再稼働していないことや、燃料のウランの価格が低迷していることが影響した」と述べ、原発市場を取り巻く厳しい状況が続いていることを挙げました。 また北欧・フィンランドで進める新型原子炉の建設の遅れに伴って、新たに7億2000万ユーロ(日本円でおよそ970億円)の引当金を計上したことも影響したということです。 一方でノシュCEOは、アジアの新興国を中心に原子力発電の需要は伸びる見通しだとして、中国