地下鉄サリン事件から20日で20年です。 オウム真理教の麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚の1審の元裁判長が、NHKの取材に初めて応じました。 裁判で途中から沈黙した松本死刑囚が、初公判の前の打ち合わせで裁判長に対し、「自分はこの裁判に一生がかかっている」という内容を話していたことなどを明らかにしました。 阿部文洋さんは(69)初公判から6年間、219回にわたって裁判長として松本死刑囚の審理を担当し、今回、初めてNHKの取材に応じました。 阿部元裁判長が初めて松本死刑囚と会ったのは、逮捕から5か月後の平成7年10月でした。 当時の弁護士を解任し、初公判が延期になったことから、弁護士の選任について本人の考えを聞くため、非公開で裁判所に呼び出す異例の手続きを取ったということです。 その際、松本死刑囚は「あなたたちは裁くだけかもしれないが、私にとってはこの裁判に一生がかかっている」という内容を述べ