「お正月には凧あげて、独楽を回して遊びましょう」と歌った時代は今や昔。だが、時代はめぐるもの。昔ながらの遊びがにわかに脚光を浴びている。百人一首をはじめとする「かるた」だ。 火付け役は漫画だった。単行本の累計発行部数850万部を達成した漫画『ちはやふる』は、現在19巻まで発売され、2010年からはテレビアニメも放送。今月13日からは『ちはやふる2』(日テレ)の放送が決まっているという超人気漫画だ。 主人公は、百人一首の札を一対一で取り合う競技かるたで“かるたクイーン”を目指す少女・綾瀬千早。紆余曲折の青春ストーリとともに、競技かるたの激しさが読者をひきつけ、百人一首人気を高めた。 競技かるたの日本一を決める「名人位・クイーン決定戦」が行われる聖地・近江神社(大津市)は漫画にも登場、訪れる若い女性が増えているという。「かるたの甲子園」と呼ばれる「第34回全国高校小倉百人一首かるた選手権」への