2005年09月30日 絢爛たる罠 『凶天使』野阿梓 テーマ:今日どんな本をよみましたか?(90433) カテゴリ:読書 凶天使(上・下) 野阿梓 ハヤカワ文庫 アラスジ:熾天使・セラフィは上帝より、時空の歪みの原因を探る命を受ける。美神・アフロディトが怒りに任せ引き起こそうとしていた最終戦争が、歪みの元と知る。そして、その怒りを静める為、諸因の端となった罪人・ジラフの探索を引き受ける事となった。ジラフ―“龍”はあらゆる手段で身を隠し、逃亡を図る。人間界深くへまで降りたって。至高の天界住人であるセラフィも、人的存在に受肉し、龍を追う。そして遂に、追い詰める。或る天才の思考の中に逃げ込んだ龍を。龍は“天才”の言葉を刺激し、天才は“龍”を言葉で操る。天才―稀代の言葉の錬金術師シェイクスピア。国家とは、愛とは、戦いとは。壮大なスケールで語られる、日本SF屈指の名作。 PCが使えなかった間も、読書