文章に形容詞を多用すると、読者の理解を得にくくなります。なぜなら、形容詞は直感的で主観的な言葉だからです。それは、人間が何かに触れ、それを言葉にするとき、形容詞が反射的に出てくることからもわかるでしょう。 女子高生がアパレルショップに入り、まず口にするのは「かわいい」です。おなかをすかせた男子大学生がメガ盛りの丼をまえに、感動とともにつぶやく言葉は「やべえ」です。道を聞いてきた外国人に流ちょうな英語で返す友人を見たときに出てくる言葉は「すごい」でしょう。このように、私たちの反応は形容詞でできていると言ってもいいくらいです。 形容詞は説明に不向きな品詞 ところが、形容詞は、聞き手が目の前にいる場合はよいのですが、自分が考えていることや目にした情景を、文章で目に浮かぶように説明をするのには不向きな品詞です。その原因は、次に挙げる「形容詞の3つの発想」にあります。 1. 大ざっぱな発想 (例)・
![形容詞を多用すると文章はバカっぽくなる "すごい""おもしろい"は控えめに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3f7b63e804cadbc7b1c19d9fca3aaa1506f554a0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2Fa%2F1200wm%2Fimg_cacb015d568e6073d601cd9502b413ab71026.jpg)