千葉県野田市の小学4年栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡した事件で、傷害容疑で逮捕された父親の勇一郎容疑者(41)は、職場や近所から実直で温厚とみられていた。だが、事件後に明らかになったのは、学校や市、児童相談所に対する威圧的な言動。関係者への取材では、自らの意に沿うように家族を管理し、外部からの介入には激しく反発する一面が見えてきた。 栗原勇一郎容疑者 勇一郎容疑者は野田市で育った。心愛さんが事件当時通っていた市内2校目の小学校は自身の母校。実家は今も市内にある。近所の話では、父親は自治会の清掃活動を黙々とこなす真面目な人で、母親も明るく、「ごく普通の家族」だった。 勇一郎容疑者は20~30歳代の約10年間を沖縄県で過ごした。沖縄の観光振興団体で働き、真面目で穏やかな人柄が評判だった。2017年夏に野田市に戻った後も、この団体の東京事務所に「即戦力」として採用され、上司は「事件後の