マルクスる?-世界一簡単なマルクス経済学の本 木暮 太一 冷戦が終わってソ連が崩壊した今、「いまさらマルクスかよ!」と突っ込まれるかもしれないけど、マルクスが歴史学や経済学に与えたインパクトはやっぱり大きいです。高校世界史でもマルクス主義的な説明はまだ見られますし、人文・社会科学系の研究史にはかなりの確率でマルクス的な説明のものがありますので。歴史学や経済学を学ぼうと思っている人にとって、マルクスは避けて通れない道なのです。 なのですが、何も知らずにマルクスの『資本論』を開けたら、2分で本を閉じたくなるでしょう。読みづらい口調、なんだかよくわからない数式…。本当に資本論をまじめに読み、まともに理解できている人が、世の中どのくらいいるのでしょうか。少なくとも自分はダメでした… 先日なんとかレーニンは読みきった自分でしたが、マルクスを読んでない事に罪悪感を感じていたところ、発見