最近、党内でいくつかのプロジェクトの座長や事務局の仕事を通して、リーダー像について考えることが多い。 日経電子版に掲載されていた、ナガセ社長の永瀬昭幸社長のリーダー論が示唆に富んでいた。リーダーに要求されるカリスマ性について、畏怖や威厳ではなくて「その本質は根が明るく、人が親しみを持ち、好きになるような気質だろう。生死の境にあってもジョークなどで場の空気を変えられる人だ」として日露戦争で活躍した大山巌元帥を例として挙げている。 また面白い切り口だったのが、「リーダー」と「ボス」の違いである。「リーダーは『利他的で謙虚』、ボスは『利己的で威張る』」、「リーダーは『人をポジティブ』にし、ボスは『人をネガティブ』にする」、「今の日本のように低成長で閉塞感が漂う時代には、リーダーは『パイを拡大する』ことを考え、ボスは『パイを分配する』ことを考える」と永瀬氏は指摘している。現在の政界には「ボス」