中国チベット族の映画監督ペマツェテン氏が25日に青海省西寧市の空港で中国公安当局に拘束され、その後、体の不調を訴えて入院したことが分かった。複数の中国メディアが29日報じた。 ペマツェテン氏はチベットの現状を描いた作品「タルロ」で、2015年の国際映画祭「東京フィルメックス」のコンペ部門最優秀作品賞などを受賞した。 中国メディアが報じた公安当局の発表内容によると、ペマツェテン氏は25日、西寧の空港に到着。駐車場まで出てから忘れ物に気づき、立ち入りが制限されている到着地域に再び入ったところで拘束された。27日に「胸が苦しく、めまいがする」と訴え、病院に搬送された。診断結果は「高血圧と高血糖症」で入院が認められた。 中国映画監督協会は29日、事件のいきさつや、取り調べの過程で当局側が暴力を振るうなどの問題がなかったか説明を求める声明を発表した。(北京 共同)
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