見えてきた2つの戦略 日本時間で15日の午前2時から、アップルが恒例の発表会をおこなった。今回も、オンラインでの開催だ。 「iPhone 13」を含む新製品群の発表からは、アップルが描いている「プロセッサー戦略」と、そこで使いたいと考えている「ソフトウエア戦略」が見えてくる。それはすなわち、「アップルの主力商品であるiPhoneをどのようにアピールしていくか」という話に集約されるものであり、同時に、そこからシャワー効果のように大きな影響を受けるiPad等の他の製品のあり方にも関わってくる。 似て非なる存在となった「iPad」と「iPad mini」 アップルは、「共通設計によって大量調達した半導体を多くの製品群に並行して用いる」という基本戦略を採っている。アップルのティム・クックCEOは、「iPadの販売が40%伸びている」と説明する。