盗難仏像、対馬の寺に所有権 最高裁判決受け、返還へ―韓国 2023年10月26日17時40分配信 長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に運ばれた「観世音菩薩坐像」(韓国大田地方警察庁提供・時事) 【ソウル時事】長崎県対馬市の観音寺から盗まれた仏像を巡り、韓国中部・瑞山の浮石寺が所有権を主張し、保管する韓国政府に対し引き渡しを求めた訴訟で、韓国最高裁は26日、浮石寺側の上告を棄却した。浮石寺の所有権を認めず、所有権は観音寺にあると認定した。韓国政府は今後、日本側への返還に向けた手続きを進める方針だ。 〔写真特集〕対馬・観音寺仏像盗難事件 仏像は、長崎県指定文化財の「観世音菩薩坐像」。韓国人窃盗団が2012年に対馬市の観音寺から盗み出し、韓国に持ち込んだ。浮石寺が14世紀に日本人主体の海賊「倭寇」に持ち去られたものだとして所有権を主張し提訴。一審で勝訴、二審は敗訴していた。 最高裁は判決で、197