日本では、トウモロコシやダイズなどの作物は、海外からの輸入に大きく依存しており、その大部分が遺伝子組み換え品種となっています。しかし、日本における遺伝子組換え作物の商業栽培はほとんど行われていません。一体なぜなのでしょうか。雑草学博士の小笠原勝将氏が解説していきます。 【関連記事】平均給与「433万円」より厳しい…「日本人の現状」 「遺伝子組換え作物」が日本で普及しないのは何故か 日本では、遺伝子組換え作物と不耕起栽培が普及する可能性はほとんどありません。それは何故でしょうか。 元をたどれば日本の国土の狭さに行き着きます。 日本では、たとえ新潟平野のような稲作地帯であっても、コメだけでなくエダマメも栽培されており、いろんな作物が同じ地域で栽培されているのが普通です。 それに引き換え、米国ではダイズ、トウモロコシ、コムギ、ワタがそれぞれ別々の地域で大規模に栽培されています。 例えば米国のダイ