自粛・休校はなぜ要請されたのか 新型コロナウイルス感染症が、不気味なかたちで世界に広がっている。 緊急事態が各国で宣言された。 3月末で日本の感染状況も一段階先に進んだようだ。我が国においても今後、緊急事態宣言は、必要である限り出されねばならない。 だが、これを実施すれば、この宣言によって死者さえでるようなものだから、必ずその責任は問われる。政府には、もし宣言を行った場合には、その事態収束後には退陣するくらいの覚悟が必要だと説いてきた(中編「新型コロナ危機、『緊急事態宣言』という『劇薬』の是非」)。 緊急事態宣言は政府に強い権限を与える。それゆえ、プロセスの透明性や、記録の保持が絶対不可欠である。そこでは何よりその政策が科学的根拠をいかに有しているのかが大切だとも(前編「コロナ危機、“科学を軽視する”安倍政権の『限界』」)。 だがこの2ヵ月を振り返ると、すでに私たちは2月26日、27日に行
![新型コロナ「緊急事態」のウラで、日本人が無自覚な「政治の恐怖」(山下 祐介) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4549b41ce198bf7961d502ba458bc38d15c43157/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F8%2F1200m%2Fimg_a863701b94e5a97df1d9f5f6ce2a41a461276.jpg)