「『ガスト』に、若者とヤングファミリーを取り戻す」 すかいらーくの谷真社長兼CEO(最高経営責任者)は、2月10日、2016~18年の中期経営計画説明の席上で、こう語った。 同日に発表した2015年12月期の業績は売上高は3511億4600万円で、営業利益278億600万円と増収増益を達成。当期利益は151億2000万円と、過去最高を達成した。しかし、谷社長の胸中は複雑だ。 「ガスト」は、すかいらーくの現在の主力業態。多くは、かつての主力だった「すかいらーく」が業態転換したものだ。若者向けに価格を抑えた店舗として、「チーズINハンバーグ」などボリューム感のあるメニューを看板商品にしながら、拡大してきた。 谷社長は、2015年、ガストは若い男性や若いファミリーをターゲットにお値打ち価格でボリュームのあるものを提供する業態であると改めて強調し、そのためのメニュー施策を打ってきた。だが、「施策に