ブックマーク / kame710.hatenablog.com (408)

  • 2020.9.4 人間として生まれ死ぬこと - カメキチの目

    長く生きているといろんなことを感じ、思い、 考える。 そういっても、自分ひとりの世界を生きてきただけ なので、一匹のアリと何ら変わらない(と思う)。 自分の世界しか知らない。 感じ、思い、考えるといっても、自分だけの世界の範囲にとどまる。 「自分」しか経験できない。 読書(に限らない、想像力さえあれば)は、いつでもどこでも きわめて簡単に、自分ひとりの世界を打ちやぶり、 未知の世界を探検、経験させてくれる。 読むものも読み方も自由自在に選べる。そのことがまたすばらしい。 (私は行ったことないが「いまイギリスにいる」とツレは言う。推理小説が好きで よくヨーロッパに行っている。物語とは切り離せないが、事件の推理とは別の背景 描写。背景となるその土地だけの風俗・習慣など、暮らしがさりげなく感じられ、 とてもおもしろいと言う) ーーーーーーーーーー ところで、 人生の終焉が近くなったいまも、ときど

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    k10no3 2020/09/04
  • 2020.9.1 そんなに「健康」になって、いったいどうするの - カメキチの目

    『つくられる病』  井上芳保 というを読んだ。 題名から察せられるように、ちょっと怪しい症状も意図的に病気にしてしまう現代 「健康社会」の病理を問う。 (一般向けの新書ですが中身が濃く、考えさせられることが多かった) 読み始めてすぐ、「健康」…とよく言うけれど、健康とは何だろう ?と考えた。 強く感じたこと二つだけ書きます。 ーーーーーーーーーー ① 「自分は健康なんだろうか?」と気になって 仕方ないのを「正常病」といい、現代社会では 正常病者が急増していると著者は述べる。 また「正常病」は、「健康でなければならない」→「健康であることが正常」 という強迫神経症的な思いこみ。 【引用】 〈「うつ病」ではなく「正常病」かもしれない〉 ・ほとんどの人が「正常」ではなくなる検査 「うつ」の状態と「うつ病」とは違うものなのに無理に後者に一体化していく のが、医療化の進む社会での一般的なやり方だ。

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    k10no3 2020/09/01
  • 2020.8.25 随所に主と作れば 立処皆真なり - カメキチの目

    随所に主と作(な)れば 立処皆真なり (ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり) この禅語は3年前にも書いているので再登場。 (3年もたてば読んでくださる方も大幅に変わっているし、自分のこの言葉への 思いにも少しは変化があります) 意味どおりにとれば、どんなところにあっても (どういう場合でも)主体的に振るまうなら、そのことは いつもあなたにとっては真実。 若いとき、たまた読んだ夏目漱石の小説からとってきた「心の真実」という言葉を 気に入って、平気で口にしていたけれど、結婚して所帯じみてきたら使うのが 気恥ずかしくなってきた。 いまも「心の真実」にウソはないが、たまに口にすると自分がキツネかタヌキの ように思えてくる。 ーーーーー 「随所に主と作れば」。 「主と作る」。主体的になるとは、その場・その時の自分の心をいつわらない、 つまり、自分にウソをつかないことかと思う。 自分の心に正

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    k10no3 2020/08/25
  • 2020.8.21 『女性のいない民主主義』 - カメキチの目

    sohujojo.hatenablog.com 愛読している爽風上々さんが紹介しておられたを読んだ。 「女性のいない」+「民主主義」という題名がとても新鮮に聞こえた。 の内容はすばらしい紹介にお任せし、私が強く思ったことだけ書きます。 ーーーーーーーーーー 「民主主義」を男女の問題でいうと「平等」を 連想する。 まさしく「女性がいてこその民主主義」。 人口の半分は女性という事実の重みを男は感じなければならない。 「女性のいない民主主義」は言葉ではあり得ても、 中身では矛盾しており、あり得ない。 を読んで、 「男女平等」は口では(つまり頭では)軽く言えるけれど 社会での実現はむずかしい とあらためて強く感じた。 ある大学では入学に男女差別があると問題になったことがある。 その大学は医学専門で、医師になっても女性は子どもができると辞めることが多い という理由で男女差をつけたという。 女性

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  • 2020.8.18 直感 - カメキチの目

    「直感」は前にも書いたことありますが、意味は辞書により微妙に異なり、 どうもみなしっくりきませんでした。 最近また直感を強く思うことがあったので、しつこくネットを調べたら 「なるほど!」というものにぶつかりました。 いわく、「第一印象」みたいなものだと。 なるほど! ↓ 人は咄嗟に感覚で反応する(自己保存能。自分を守ることにつながる)。 「第一印象」もそんなものの一つ。 第一印象はそれとしてだいじにすればいいのに、大人になるに従い、「脳内変換」 (頭・理性、「考える」ということが登場し、第一印象が誤っていたら…と)し、 自分に都合のいいように修正してしまう。 大人に近づき頭を使うことが増え、いわゆる「知恵がついてきたら」頭脳に頼ろう とする傾向が強くなる。「頭脳に頼る」というより、実際は「計算高くなる」。 (キーワードは「脳内変換」) 若いころは(共働き生活に追われていたことも重なり)子

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    k10no3 2020/08/18
  • 2020.8.14 『それからの納棺夫日記』 - カメキチの目

    『それからの納棺夫日記』  青木新門 著(2014年) というを読んだ。 映画『おくりびと』(2008年)の原作(『納棺夫日記』1996年)の続編みたいな 書名ですが、『納棺夫日記』で著者がいちばん伝えたかった宗教の心が映画では 描かれなかったので、映画から6年目にして(『納棺夫日記』からは18年目) あらためて著者が述べたかったこと、宗教心を持つことが人生においてどれほど だいじかを(僧侶ではないがもっとも近いところで死をみる死を扱う者として) 伝えたくて執筆されたもの。 のはじめに(上述のようなこととともに)映画の主役を演じた木雅弘さんを 褒めたたえる言葉が書かれてありました。 (「伊右衛門」茶のCMのあの人。新たな木ファンになった) そもそも『おくりびと』は『納棺夫日記』を早くに読んで感動し、ぜひとも映画化 したいとの木さんの発案から始まったとのこと。 彼は富山在住の青木新

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    k10no3 2020/08/14
  • 2020.8.11 家族 - カメキチの目

    「折々のことば」(朝日新聞)は、臨床という医学が 身近なところで(広い意味で)役立っているように、 哲学もそうあらねばとの願いをこめ、 「臨床哲学」を提唱される鷲田清一さんの 短い連載コラムだ。 ジャンルを問わずいろんなところで発見した(鷲田さんの)心にピンと響いた 寸鉄のような言葉が紹介される。 先日、どうしても紹介したいというのがあった。 【引用】 親になるとは、許されることを学ぶことなのだ。 (三砂〈みさご〉ちづる) (鷲田さんの言葉) 親はよくまちがう。 よかれと思ってしたことが子どもを傷つけた、痛めつけていたと悔やむことが 当によくある。 だから欠点だらけの「私」を許してほしいと祈るような思いでいると、 保健学者(三砂ちづる)は言う。 子どもから許しを得ることで、自分の親も「まちがいだらけで欠点だらけの ただの男と女だった」と許せるようになると。 (三砂ちづるさんの)『自分と他

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    k10no3 2020/08/11
  • 2020.8.4 梅雨の散歩道 - カメキチの目

    こんなに長かったかな?と感じざるを得ないほどの 今年の梅雨だった。 ホント、長かった… はじめにオマケ写真(まだ梅雨に突入する前のもの) またオマケ(まだ陽光がバラをこんなに照らしてくれ、ちょっと写真家を気どった) (ここからは梅雨) 白い蝶が白い花にとまっていた。 もちろん、穴がおもしろくて 撮ったのですが、よく見ると他にも小さな穴があいて いました。なんで穴はできたのか?なんでこの葉っぱだけ赤いのか? 人の手の血管みたいな葉脈、へりのギザギザもおもしろい。 題して「コロナの梅雨」。 道のど真ん中、路傍、原っぱにも。どこであろうとマスクが捨てられている。 3月までまったく見られなかった光景。 いまじゃ、3、40分の散歩の間に数枚は必ず発見する。 「雨後のキノコ」。 何かの蔓の水滴が見事でレンズを向けました。するとその水滴に向こうの景色、 茶色のマンションが映っていたのが写っていました。

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    k10no3 2020/08/04
  • 2020.7.31 「戒律」→あえて死なないと決意する - カメキチの目

    (※ 初めにお断りします。からの引用文はすべて青字ですが、 これまでの記事のように【引用】は書きません。 引用文のなかの一部には赤字や太字のところもあります。 赤字や太字であっても、引用文か私の文章かは お読みいただければわかるようにしました) ーーーーーーーーーー ■③戒律 出家という厳しい修行を積む僧侶に「戒律」(五つあります)は欠かせない。 最初は「不殺生戒」であり、「殺してはならない」ということ。 (これのみ書きます) 下の引用文に私はふるえるほどの感銘を受けました(ぜひ、お読みください)。 〈命が大切になるとき〉 神のような絶対者にも依拠せず、 自己決定の結果とも言えないような自分の生と存在には、 最初から根拠が欠けている、と私は先に述べた。 別に、大切な命と決まっているわけではないのである。 最初から命それ自体が大切なのではない。 それはある時点で大切なものになる。 いつか。

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  • 2020.7.21 「ジャパニ」 - カメキチの目

    カメキチの目 NHKBS-1スペシャル『ジャパニ~ネパール出稼ぎ村の子どもたち』という番組 を視た。 このドキュメンタリーはネットでたくさん紹介されていますが、 グーグル検索のはじめの方にあったのをコピペで引用します。 【引用】 改正入管法が施行されて一年、日各地で隣人として 増え続ける外国人労働者たち。 彼らはどんな人生を背負い遠い異国の地で暮らしているのか? 来日して12年になるネパール出身の映像作家が母国と日を 何度も往復しながら見つめた移民家族のドキュメンタリー。 夫はカレー屋のコック、はホテルのベッドメイキング。 池袋の狭いアパートに住む夫婦の故郷は、ネパール西部、 ヒマラヤ山脈を臨む美しい村。 ガルコットと呼ばれるその地方は、働き手の半数以上が 日へ渡り、急速に過疎化が進んでいる。 現地では、日へ渡った両親やその子供のことを「ジャパニ」 と呼ぶ。ネパール語で、「メイド

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  • 2020.7.17 黒塗り・黒潰し - カメキチの目

    カメキチの目 老人と呼ばれるにはちょっと早い年で事故に遭い、 障害者となったが、 その体験は「人生」に目ざめた 思春期のように重かった。 それからは、「生きていれば何でもある(起きる)」 と思うようになった。 たんたんと過ごす、きのうと同じような日。 そうやって繰りかえしていることが無上にありがたく感じられ、手を合わす。 記事に豪雨災害のことを書いた。そんな自然災害のように遭う確率が高いものに 比べれば低いけれども、個人的に事故に遭い、事件に巻き込まれしたら、人生は そこから大きく変わる。 (最悪、いのちを落とすこともあるのだ。赤木俊夫さんは自らいのちを絶った) 私はきょうも生きている。それはたまたまの事故に遭っても障害は遺ったが、 いのちは助かったし、自殺したくなるような目に遭っていないだけのことなのだ。 ----- 家族、友人が(イジメ、暴力、殺し、差別…何でもいい)被害を 受けたので

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  • 2020.7.14 豪雨災害 - カメキチの目

    カメキチの目 常日頃、「災害」「防災」などにほとんど注意が向かない者の「たわ言」 (科学的事実の誤解ほかたくさんの誤りがあることでしょうが、かまわず) になりますが、こんどのような悲惨な自然災害が起きるたびに、やり切れなさ とともに、何で根的な対策がとられないのだろうか?と、いつも感じている 非現実的なバカな話と思われるかもしれないですが、憤懣を書きます。 (そもそも国家の成り立ちの第一は国民の命を守ること。 国にその気があればできること。する、させるのは国民) 毎年きまった「行事」のごとく繰りかえされる 豪雨災害。 どこそこで川が氾濫し浸水、水びたし。 濁流に流され溺れ、人が絶命。 どこそこでがけ崩れが起き、土石流が発生。 家が潰され建物か土砂の下敷きとなり、人が絶命。 道路が寸断され、集落は孤立。 … やり切れない… ニュースをつけた。 逆まく激流。砂場の砂山が滑り落ちるような山の斜

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  • 2020.7.10 野の花診療所 - カメキチの目

    カメキチの目 ツレは徳永進さんの超大ファン。 徳永進さんという方は鳥取で「野の花診療所」という地域密着の診療所を 2001年に開設され、終末期医療に取りくんでおられるお医者さん。 こんな医師に看取ってもらえば幸せです。 (いや死んで幸せでもしかたないか) その徳永医師の。最新のものを彼女が図書館で借りてきた。 『まぁるい死』という。 エッセイ集のようなものだった。そこから三つ。 ーーーーーーーーーー ① 「寄り添う」 (親友の精神科クリニック医師の浜田晋さんがあるとき)「寄りそう」 って言葉はきれい過ぎて使うのが少し気恥ずかしい、 それよりか「そばにいてやろう」のほうがイイと 言われたことが徳永さんの心に印象深く残っていた。 「寄りそう」。私もよく使う。世間でもよく使われる 「共感」「共存」「多様性」「絆」「やさしさ」「愛」「平和」「仲よし」… みんなたいせつにしなければならない人間の資

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    k10no3 2020/07/10
  • 2020.7.6 「運命」は「必然」ではない - カメキチの目

    カメキチの目 録っておいたNHKBS1の 『欲望の資主義』という番組をみた。 シリーズもので、私がみたのはシリーズ終わりのころで、マルクス・ガブリエルと いうドイツの若い哲学者が登場した。 (みてホントよかったです) よかったという印象ばかりで、「で、何がよかった?」と聞かれたら、 ほとんど忘れていることに気づく。 ただ一つ、とても刺激的な言葉があって、忘れられない。 (けれど時間がたてば忘れてしまうので)自分の感想をまじえて残します。 ーーーーーーーーーー 「運命」は「必然」ではない。 「運命」は「自由」である。 (ガブリエルさんは天邪鬼のようなことを言う) 他にも、「『理性』と『感情』は対立するものではない」も印象に残りました。 そのことで、彼は小林秀雄がどこかで述べた有名な文章 「美しい花があるのではない。私が花を美しいと思うのである」を挙げます。 「美しい花」なるものが存在するの

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    k10no3 2020/07/06
  • 2020.7.3 「魂」・「死ぬ自覚」 - カメキチの目

    カメキチの目 「神話」が発するメッセージを、現代社会の私たちが聴くことのたいせつさを 河合隼雄さんのから書いたが、 河合さんは心理療法家として、傷ついた心を回復させるうえで、 ひとりの人間として日々つくられる自分だけの「物語」を語るたいせつさも 述べておられる。 (ブログはインターネットで公開する日記みたいなものだから自己流「心理療法」 かもしれないですね) 河合さんのを読むと感銘することがいっぱいある。懲りずにきょうも書く。 (が、とりあえず今回で最後とします) 小川洋子・河合隼雄 「生きるとは、自分の物語をつくること」 【引用】 河合: お医者さんに、魂とは何ですか、と言われて、僕はよくこれを言いますよ 分けられないものを明確に分けた途端に消えるものを魂というと。 善とか悪とかでもそうです。 だから、魂の観点からものを見るというのは、 そういう区別を全部、一遍、ご破算にして見ること

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    k10no3 2020/07/03
  • 2020.6.30 「慣れ」・「最初の一撃」 - カメキチの目

    カメキチの目 夕方、テレビ体操を日課としてやっている。 これまでいろいろな運動を試みたが、今はこれに落ちついている。 (入院していたときリハビリで教わった運動《それに飽き》、足首に重りを 撒きつけ脚を上下に動かす運動《それにも飽き》、階段歩きにも飽いた。 いろいろ試したがすべて長続きしなかった。 しかし、別にやっている軽い運動→ダンベル上げ下げ、握力バネ健康器具開閉運動 《それぞれ1分間くらい》は続いている) 「テレビ体操」にはラジオ体操も入っている。 ラジオ体操はやさしい。ピアノは心地よい。 それでも私の平衡障害は眩暈がありフラフラ…。正直つらい。やめたくなる。 (が、ひとりじゃないのでやめられない) ーーーーー テレビ体操を始める直前、20分くらいの午睡(至福の時間)をとっていた。 眠っていなくても、身体を横たえているだけで至福! 至福の20分間はすぐ経ち、意を決して起きあがり、体操モ

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    k10no3 2020/06/30
  • 2020.6.26 人生-「体験」「賭け」 - カメキチの目

    カメキチの目 「神話」のたいせつさを河合隼雄さんので初めて知り、もっと知りたくて 『「日人」という病』を読んだ。 その一節がまたまた強く心に響いた。 人生における「体験」、「賭け」のたいせつさを書きます。 【引用】 答えのないことがたくさんある 山に登ったら大きな木にしめ縄がしてあったり、大きな岩にしめ縄が… あれは、別に木や石が神さまではなく、大きい木や石に対面したときに感じる すべて、これが神なんです。… こういうことがわかってきて、ユングが、このように言っています。 我々の人生にとって大事なことは、自分の体験である、と。… (私が)私の母の死に対面したときに、母親の死体がどうなったかということ ではなく、その全体の中の私の体験そのもの、これを宗教あるいは宗教性と 呼んでいいのではないかと言うのです。 ですからユングは、宗教性というものは我々の全体を揺るがせて、 もうそれに対抗する

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    k10no3 2020/06/26
  • 2020.6.22 『苦海浄土』 - カメキチの目

    カメキチの目 若いときからずっと気になったままだったが、 読もうとはしなかったがある。 水俣病を描いた作品なので重く感じられ、40年以上 延ばしのばしにしてきた。 石牟礼道子さんの『苦海浄土』。 手元に置いておきたいは買う(これはそういう)。 そのものも分厚く重かった。『神々の村』『天の魚』という姉妹編の他の二部も 含めたもので、750ページもあった。 (コロナ禍で図書館が借りられなかったので、絶好のチャンスとばかり読んだ。 コロナがなかったらいつ読めたか《読まずに死んだ?》わからない) 『苦海浄土』を知ったころは、水俣病や神通川流域の イタイイタイ病など、いわゆる「公害」が社会問題 として大きく世のなかの注目を浴びていた。 「高度経済成長」はずいぶん昔のこととなったが、そのおかげで現在の繁栄がある のは間違いない(戦争での多大な人々の犠牲のうえにいまの平和があるように)。 自

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    k10no3 2020/06/23
  • 2020.6.19 刑事ドラマ - カメキチの目

    カメキチの目 コロナ禍が起こるまでは、テレビ局が放映する刑事ドラマの最新作品をみていたが いまは再放送作品がほとんどです。 大勢の芸能人がしゃべって笑うバラエティー番組が花盛りだけどこれらも再放送? テレビも「新しい生活(しかた)」を求められるのだろうか。 ーーーーーーーーーー 再放送作品とはいってもそれほど昔ではないが、 登場する物事が時代の違いを感じさせておもしろい。 ふだんは感じない「変化」「移り変わり」が再放送作品ではよく感じられる。 先日、2000年制作の刑事ものをみた。 主人公がポケットから取りだした携帯はアンテナを 伸ばしてからしゃべるものだった。 大好きな『はぐれ刑事純情派』の主人公もアンテナ伸ばし、電波状態をよくして 「はい、携帯安浦…」。 スマホやタブレットが登場するのは新しい。 事件犯罪の捜査のやり方が、大きく進んだ。 この間の科学の目ざましい発達が技術として科学捜査

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    k10no3 2020/06/19
  • 2020.6.16 初夏の花② - カメキチの目

    カメキチの目 よろけるし、視界は揺れ、気分は悪いということで 歩きたくないのが音。 身体は歩きたがってはいないのだ。しかし「歩け」と心が言う。 続けて言う。「歩けなくなっても私しゃ知らん」 でも天気が好いと気分は明るくなり、外が誘う。 カメラを首にかけ出る。 撮るのはもっぱら植物。 けれど、たまには虫がいてくれることもある。 (下の写真なかほど6枚目のは「チョウトンボ」といいます) 動物のようには動けない植物。 ちょっと意識を向けるだけでおもしろい。 世界は限りないことを教えてくれる。 ちりとてちん

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    k10no3 2020/06/16