見慣れた風景でも 写真に撮ると 「はて?」となる。 橋の向こうの道を車で走っている時に 前を黒い犬が走った と 思えば、それが小熊だった。 それ以降 橋の向こうは歩いて通らない道になった。 杉の人工林に挟まれているが 所々に自生している落葉樹の 秋になると風に吹かれた 黄色い葉っぱが舞い散る そんな 美しい道でもある。 今日は久しぶりの青天。 風もなく 明るく 暖かい日だ。 山にボリュウム感が出て 先日の台風のような強風にもめげず 山桜はまだ咲いている。 「がんばるんだなぁ」と見上げる。 沢山の 様々な鳥の鳴き声が聴こえる。 私はトンビ以外の鳥の声は聴き分けられない。 でも 喜びに満ち溢れているのは分かる。 この特徴のない橋の欄干の 真ん中あたりで いつも 下を流れる川を覗き その川に映る私の影を見てから 元来た道を引き返す。