小さい頃、良く地面に転がっている石ころや道の模様を踏まないように歩く癖があった。 それが核爆弾か何かの発射ボタンになっていて、それを踏んだら世界が終わるのではないか、と思っていたから。 ホラー映画やらSF映画の影響なのかわからないが、そんなことはあるわけないと思いつつ、その頃は本気に信じていた。 50過ぎたオッサンになってもまだたまにやってる。 そして密かに、「また今日も世界を救っている」と、ヒーロー気取りだった。 またそれを誰にも言わないところがヒーローっぽい。ヒーローってそう言う生き物だから。 なので、ここで公言した時点でヒーローを諦めたってことになる。ヒーローであったことを暴露し、静かに引退すると言う寂しい感情が半分、もう地面を気にしなくて歩けるという安堵感が半分。 5-6年前から趣味で山に登り始めた。 山道でコレをやるのは、とても危険。特に踏む直前でかわすときなんて捻挫と隣り合わせ