ブックマーク / nowarl.hatenablog.com (16)

  •  静かな海の影を眺めながら - 初期衝動的音楽的写真的日記

    大雨の予報で、今朝まで行こうか行かまいか悩んでいた。 朝起きたらなんて事ない天気だったし、雨が似合う海だと思った。 最後にきてから丸3年がたっていた。知らない道が出来ていたり知らない建物がたっていた。 知っている建物が消えていた。世の中そんなもんだ。 何も変わらないフリをして毎日生活しているけど、老いて置いていかれる怖さがある。 だからって何かにしがみつきたいわけでもない。ただ寄りかかれる何かがあればいいと思う。 静かに波打つ瀬戸内の海を見ながら、穏やかな日を過ごした。 一度止めてしまったらまた始めるなんて出来ない気がするから、いろんなことがあっても銀塩写真は続けたいと思っている。 幸い応援してくれる人がいて、続けていけている。 一度止めてしまったのにまた始めたPENTAXという会社に驚いて、PENTAX 17を予約した。 カラーネガを詰めてこれひとつ持って旅に出るのも楽しくて良いかもしれ

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    k10no3 2024/06/23
  •  アートを楽しめ - 初期衝動的音楽的写真的日記

    去年、初めてギャラリーでオリジナルプリントを買った。 著名な写真家のプリントをインターネットで買ったことはあったけど、リアルに買うのは初めてだった。 毎日というわけではないけどたまに広げて楽しんでいる。 今年、去年のKG+ フォトブックフェアで気に入った写真集の作家さんが大阪で個展をしているというので見に行った。 小さいサイズだけど毎日飾れそうなプリントを買った。オリジナルプリントを買う敷居は実際には全然ないと思う。 当たり前だけど写真集よりもクオリティは高いので、満足感は高い。 いつの間にか欲しい機材がなくなっている自分がいた。 手元には10年連れ添ったカメラたちが居続ける。ピカピカだったGRは凹んだり塗装が剥げたしている。ライカだってそうだ。 でも、別にそれで十分なんだよな。 それで困ったことがない。あるかもしれないけどなんとかしてきた。 カメラの機能に左右される部分は写真っていうアー

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    k10no3 2024/02/23
  •  身体が資本というけれど - 初期衝動的音楽的写真的日記

    今年の夏はいろんなところに行った。 富山にも行ったし鹿児島にも行った。記憶を巡ると結構楽しいことが多かったのかもしれない。 でも、なかなか思うように動けなかったなと思う。 鹿児島に行ったときに、一緒に行っていた人が流行り病に罹っていて、濃厚接触っていうことで自主隔離に追い込まれた。 その時は毎朝検査して体温を報告して…って日を何日か過ごしたんだけど、5類になったとか言っても、感染リスクが下がったわけじゃないもんな…と思うのと、医療体制も限られる地方の仕事だと都会と同じような話にはならないだなってホテルの中で思ったりしながら、過ごした。 結局のところ自分にはうつってなくて、最後に少しだけ指宿温泉に行ったりしたんだけど、それ以外は夜中にちょっとスナップしに出かける程度になったのは残念だった。まぁ、ある意味では良い経験だった。あんなにぼーっとすることないだろうし。 なんにしても今年の夏は異常と言

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    k10no3 2023/09/10
  •  Keep Shooting - 初期衝動的音楽的写真的日記

    年に一回、自分たちのやりたいテーマで展示できたら楽しいよなってノリで始まった展示。 このタイトルでやるのは5回目、その前にカフェのテラススペースでやったのも含めたら6回目になる。 今までは女性を撮った写真を並べていたのだけど、今回は原点回帰というかスナップを並べる。 大全紙に引き伸ばすと、写真の情報量が小さなフォーマットよりも増える。今回はたまたま135判で撮ったものばかりで、いつも撮っているエリアで撮った写真ばかりだ。 どこかにわざわざ撮影しに行った写真よりも当たり前のように撮っている街を並べる方が良いんじゃないかなって思っていたら、割とみんなそれぞれの「いつも」を出してきたのが面白かった。大全紙直張りという見せ方はなかなかストイックかもしれない。 手焼きのモノクロームを続けてきたからこそ、わかったこともたくさんある。 人が言葉にして教えてくれることよりも、自分でやってみて理解したものの

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    k10no3 2023/07/25
  •  気がついたら6月が終わっていた - 初期衝動的音楽的写真的日記

    6月があっという間に過ぎ去ってしまった。 大事な時間はあっという間に過ぎてしまう。 変わらないでいてほしいって気持ちが最近どんどん強くなっていくけど、変わらないものなんて何もない。 近くに川もないのに何故か庭の塀の隙間にアマガエルがいた。 お前どっから来たんだ…って可愛い背中を撮った。 もう10年近く使っているGRが調子悪くなって、いよいよ新しいGR買おうかなって気運が高まったけど、結局買わなかった。 なんか違和感を感じた。 いろんな違和感を抱えながら生活している。 写真を通じて、知らない世界を覗きたいなって思う。 知らない世界に踏み出す言い訳っていうかきっかけ作りに時間とお金を使いたい。 撮りたいものはまだいろいろある。

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    k10no3 2023/07/10
  •  どうせ行くなら旅に行きたい - 初期衝動的音楽的写真的日記

    コロナが5類になったからとか関係なく、遠くへ行く出張が続いている。 ひとりで行く感じの出張だと話をする相手もいないから、バーに行ってウイスキーを飲む以外は空き時間はずっと写真を撮っている。そんなときは基的にはフィルムカメラなことが多い。ゆっくり自分と向き合いながら撮る写真。 人生で初めて行った鹿児島は最果て感があって良かった。 一方で誰かと一緒に行くときには写真は二の次になる。一時期はGRをずっと持ち歩いていたけど、もっとジャンキーなカメラでも良いよなって気になって、今はGRD4をカバンに放り込んでいる。移動中に見えた景色をぱちぱち撮っている。あんまり何も考えずにひたすら撮ってるんだけど、それが結構心地よい。 デトックスな気分。写りすぎないのも良いのかもしれない。歩留まりなんて全然気にしない。気に入った写真が1枚でもあれば十分。 当はスケジュールの決まっている出張なんかじゃなくて旅に行

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    k10no3 2023/06/01
  •  ほんとうの世界 - 初期衝動的音楽的写真的日記

    PENTAXがモノクロ専用カメラを出した。 以前、PENTAXのイベントに行ったときにtyp246をぶら下げていったことから、中の人と少しモノクロ専用カメラの話をして、あぁこれ多分試作機くらいは出来上がってるんだろうなって思っていたから、出たことに全く驚きはなかった。 ほんとうのモノクロームが撮れるカメラは稀有な存在だし、とてもほしい。 モノクロ専用センサーの何がすごいって階調性だと思っている。カラーセンサーの入っているカメラではなかなか再現できない中間トーンのグレーの美しさはすごいの一言だ。コントラストの高いモノクロームを作るのだって何するのだってベースで出てこないトーンはどうしようもない。 精神性も違う。 そもそも自分はほとんどモノクロ写真しか撮らない。RAW現像派なので”いつもの感じ”で現像すればそれなりに同じようなテイストでカラーセンサーのカメラでも作れる気もする。 でも、圧倒的に

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    k10no3 2023/04/16
  •  自分を信じろ - 初期衝動的音楽的写真的日記

    仕事で大きな失敗をしてしまった。当は自分がしたわけじゃないけど、いきがかり上、なんとかしないといけない状況になった。 割とそういうときに周りの反応に傷ついたりする人がいるらしいけど、自分はむしろ、やっぱり人間はみんな単位で生まれて単位で死ぬ生き物なんだなと実感して、心が軽くなる。 孤独って意味じゃなくて、生まれた時は「母子」とか「親子」って単位で生まれて、死ぬときは「独り」っていう単位で死んでいくんだよねっていうこと。生きて死ぬための人生っていうとpessimisticに聞こえるかも知れないけど、いつか永久にひとりぼっちになるための長い旅と考えるとすごくかっこよくてそれぞれのストーリーが読みたくなる。 そういえば昔、失敗しても全然気にもしてないような素振りをする友達がいて、「後悔とか反省とかしないの?」って聞いたら、「後悔はあるけど、その時の自分はベストを尽くしてたから反省はしないね」「

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    k10no3 2022/12/19
  •  「誰か」って誰だ - 初期衝動的音楽的写真的日記

    2月が当にあっという間に過ぎた。 あっという間と言いつつ、思い起こすとなかなか濃い時間を過ごした気もする。 モデルさんが主役のいわゆる「モデル展」に写真を出したり、沖縄で撮りためたネガの中から3月の展示用の写真をプリントしたり。 そういえば、2月は一人で何かをすることが多かった。 誰かと写真を一緒に撮りに行くとか楽しそうだってずっと思っていて、フォトウォーク的なものに憧れたりもする。 でも、「誰か」って誰だって思うと、写真を撮るっていう自分としては少し内省的な行為をともにして欲しいって対象がそんなにいないことにも気づく。 別に誘われたりしたら断らない性分なんだけど、そこで撮る写真って、一人で撮っているときの自分ではなくて「誰かと一緒にいる自分」の写真になりそうで怖い。怖いというか、そうなったら色んなことにがっかりしそうだなって思う。 人の写真を撮るのだって同じだ。 よくSNSで「被写体募

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    k10no3 2022/03/01
  •  去りゆく2021を思い返す - 初期衝動的音楽的写真的日記

    2021年はどんな年だったんだろう。 写真は相変わらずよく撮ったけど、展示の機会は企画展参加が2件、企画した展示が1件だった。 2020年は企画展参加が5件、企画した展示が1件だったから割と減った。少しそこは物足りないなーと思いつつ、プリントして展示に持っていきたい気分でもなくて少し内省的な時期が多かったから、仕方ない気もする。 その代わり、とてもいろんな写真展に足を運んだし、ブックフェアにも出かけて知らなかった写真家の人をたくさん知れた。 昔から大好きだった写真家はもっと好きになった。 毎年恒例になっている展示「B.L.T」後の記事も書いたけど、自分のリアルな写真活動を知っている人たちから当に良い「気づき」の機会に恵まれた1年間だったと思う。 「機材」ではなく「機会」に投資したいと思っていたから、そこは達成できた気がする。けど、もっといろんなことがしたいなーという欲が出てきた。 今年ほ

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    k10no3 2021/12/31
  •  全てのジャンルで入門編はあり得ない - 初期衝動的音楽的写真的日記

    ヨルタモリという番組でタモリに宮沢りえが「入門編としてあまりジャズ聴いたことない人たちが聴くにはどういうのがいいんですかね?」という問いかける。その答えが「全てのジャンルで入門編はあり得ない」 そして続ける「できれば若いうちに経済的に許すことができるのであれば、最高のモノを知っておいたほうがいい。頂点を極めれば裾野が広がる。頂点を知ることでいろんなものが良くなる。いろんなものを許すことができる」と。 いつもお世話になっているカメラ店でも、かつてお世話になっていた自転車店でも全く同じことを言われた。とにかく若いうちに若い感性で最高のものを自分のものにして体験して欲しいと。 ライカを買った後輩が純正レンズが買えないからフォクトレンダーのレンズを買おうとしていると聞いた。余計なお節介で、エルマーを友情価格で譲った。性能なら絶対にフォクトレンダーが良いと思うけど、せっかくなら純正を使って欲しかった

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    k10no3 2021/06/06
  •  アウトプットなんてあるのか - 初期衝動的音楽的写真的日記

    身の回りに絵を描いたり文章を書いたりする人が多いこともあるけど、たまに「今日はインプットの日」みたいな感じでギャラリー巡ったりアート系のが多い書店を廻るのに付き合うことがある。 自分は写真集や哲学書なんかを買って、ぷらぷらしていたら「写真撮るのだって創作活動なんだからこういうのもいいでしょ?」って言われた。「え、写真って創作活動なんだろうか。」って思いが湧いた。 目の前で起きていることをただ記録していくだけの行為で、いかにマニュアルなカメラを使ったとしても、仕事をするのはカメラでありレンズ。 実は写真を撮っている自分は傍観者のうちの一人だと思うし、全部インプットでアウトプットなんて殆どないと思っている。 撮って撮って撮りまくって、プリントしまくった中の数枚を展示したり、写真集にまとめたりってときには流石に創作活動っぽいなと思うけど、胸を張って写真を創作活動だって思ったことがない。 最近は

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    k10no3 2021/05/04
  •  No Need - 初期衝動的音楽的写真的日記

    ちょっと写真を撮るのが楽しくなくなった。 楽しくなくなったという言葉が適切か分からないけど、何を撮れば良いのかちょっとわからなくなった。 それでもカメラにフィルムを詰めて街を歩いて、なんとなく気になったところをパチパチ撮る。 135で展示して、画質的に思うところあってメイン機をマキナに戻したからパチパチでもないか。 デジタルはもうポートレート撮る時しかまともに使っていない。 別にポーレート撮りたくて買ったわけじゃないデジタルライカたちは不憫だ。 欲しいカメラも欲しいレンズももはやなくなった。て言うかどうでもよくなった。 今の自分にはオーバースペックなものばかりだ。 フィルムが手元に少なくなったら当たり前のように補充し続けて、これがどうなるんだろう。 別に何にもならないクソみたいなネガと大カビネが積み上がっていく防湿庫の横。 作業ゲー化してしまっているのか。 5,6年前までドキドキしながらマ

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    k10no3 2020/08/16
  •  GRⅢを触ってGRを修理に出した週末 - 初期衝動的音楽的写真的日記

    RICOH GRⅢが満を持して登場してすごい盛り上がりらしい。 久しぶりにヨドバシで在庫なしってのを見た。デモ機を触ったけど、まさに正統進化って感じだった。 とはいえ、このセンサーサイズになった初代GRだって今使っても全然古さを感じないと思った。 最新機種のGRⅢの方がブラッシュアップされていたし、心配していた露出補正ボタンも、操作感変わらずダイヤルで代替されていた。完全に自分の使っているGRより格上だ。 それでも、ボロボロに塗装剥げした今のGRの相棒感はハンパじゃないし、相方さんからも使えるだけ使って成仏させてやれと言われた。CP +でテラウチマサト氏がGRの精神的価値がめちゃくちゃ良いって言ってたけど、自分もそう思う一人だ。 と言うか、カメラに全く興味のない相方が知ってる製品名ってGRだけかもしれない。 ライカも知ってるだろうが、あれはメーカー名だ。 何気なく撮った週末の午後。 楽しく

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    k10no3 2019/03/26
  •  写真展を開く - 初期衝動的音楽的写真的日記

    写真をやっていて、楽しい瞬間ってなんだろうか? 色々と想いを巡らせると、人と写真で関われた時っていうのは上位に来るんじゃないだろうか。 企画展やグループ展に出すようになって、もっと自分の思うようにやってみたいと思うようになった。 テーマも機材もフォーマットも自分で選ぶんだ!と…。 思い始めて1年近くが経ってしまったけど、ようやく実を結んだ。 ささやかな展示だけど、今できる精一杯の写真への愛情を注いだつもり。 日無事搬入終了。 明日から2週間、どうぞよろしく。

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    k10no3 2018/10/08
  •  2017年の雑感とアウトプットにこだわりたい2018年 - 初期衝動的音楽的写真的日記

    Leica M typ262 Summaron 35mm/f3.5 プリントした写真をスキャンするのってめんどくさいから最近ちょっとデジタルライカをひっ捕まえて出かけることが多い。 アナログはアナログ表現がやっぱり一番適しているし、デジタルはデジタル表現がやっぱり一番適しているんだと思う。 今年の出来事といえば、写真界隈では写真展に参加したこと、それ以外だと船中生活を送ったことくらいだろうか。 両方ともすごいことしたなぁって感慨深いし、考え方が変わった出来事だった。 今年は働き始めて一番忙しいくらいの年だったのもあるけど、過去10年間で唯一、沖縄旅行ができなかった。 あとなんか何も考えずにふらっと遠出することができなくて、ちょっと保守的な感じだったと反省している。 写真と同じことだけど、自分の中で毎年やってることとかポジティブなルーティンは絶対に崩すべきじゃない。 写真の場合もそうで、今年

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    k10no3 2017/12/31
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