『伊勢崎史話』第10巻8号〈通巻112号〉(伊勢崎史談会、昭和42年)に菊池宗吉「今泉八幡宮の鳥居の額」という短い文章が載っている。 その文の後半部分に新選組隊士の墓を見つけた旨の報告が載っている。 大変興味深い。 以下に引用してみる。 【〇新撰組の隊員杉山久次郎墓 前の倉林郡蔵の墓を調査中に前から耳にしていた新撰組隊員杉山久次郎の墓をみつけたのである。以前からきいていたがようやくその機会を得たのである。墓は小さいが三角型の傘を載せている。 正面に徳昌院殿義山禅忠居士 左側に 上野国那波郡芝街公立小学校旧教員 東京 府士族 杉山久次郎墓 右側に 明治十年丁丑十月十一日 とある。歿年月日であろう。どのような経緯で当地方に来ていたのであろうか、とにかく石崎五郎兵衛氏、旧村長石崎牧太郎氏先祖の代にお世話になっていた模様である。 どうして迷い込んだものかその由を知る入はもう亡くなってわからない。ど