とにかく新聞記者役の水川あさみがいい。 もちろん政治家の櫻井翔や秘書役玉山鉄二も、原作のイメージ通りなのは間違いないのだけど、元社会部記者としての嗅覚と執念で突き進む道上香苗役を演じる 水川あさみは初回からなかなかの凄みがある。 ただここまで異様な探究心を見せつけられると、こちらとしてはかなり引き気味になってしまうのだけど、なぜか水川あさみにそれら負の要素は感じない。 若干鈴木俊哉役の玉鉄に詰め寄るシーンの大胆さに厚かましさが乗っかって、現実味が薄れる展開に不安がよぎったが、鈴木の冷静な言い回しと鉄壁ガードの対決構図は見応えに溢れてた。 水川あさみは声がいいんだと思う。 あの声で詰め寄られると、なかなか相手は誤魔化そうにも誤魔化しきれない峻厳な鋭さがあり、そこに才気煥発な記者でありながらも、なぜ今文化部なのか、何かあったのか、とこちらも感じ入ることができる。 しかしこのドラマ、第一話からも