どこの家庭にも古い写真が残っています。しかし、プリントされた写真は虫食いや湿気、紫外線の影響を受けやすく、また災害によって散逸するかも知れません。モノは買い換えることができても、写真は、生きてきた証であり思い出そのものです。 町の歴史が記録された写真についても同じことが言えます。そこで、私たちが住む町の昔の姿を写した貴重な写真を、劣化することがないデジタルデータとして保存し、それによって、地域の記憶を未来に残し、町内・町外の多くの方に見ていただこうと 「拝啓 そちらはいかがですか」-上勝デジタルアルバム- を作成しました。 このタイトルには、ご覧になっている方への問いかけとともに、写真に写されたあの頃から現代への問いかけの二つの意味を込めました。これをご覧になっている現代に生きる皆さんが、この町のほんの少し前の風景や生活から何かを感じ取っていただければ 幸せです。