本記事は、HP-UX Developer Edgeに掲載された記事を株式会社アットマーク・アイティおよび本記事の筆者が独自の判断のもとに加筆・修正したものです。 Java言語の特長は、プログラム内で簡単にマルチスレッドを利用できる点にあります。しかしこれは、いわば諸刃の剣です。なぜならマルチスレッドを不用意に使うと、OSに過大な負荷を与えたり、またはスレッド同士の競合によって逆に性能が低下したりといった事態を招くからです。そこでマルチスレッドを使う場合には、OSやJVMが備える各種の計測機能を活用することが肝心です。 マルチスレッド利用の注意点 例えば図1は、HP-UXのOSに付属するツールGlance/gpmを利用して、実行中のJVMプロセス内で動作するすべてのスレッドを表示した例です。 ここでは、JVMが内部的に使用する11のスレッドに加えて、Javaアプリケーションの実行に伴い生成さ
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