ホテルやマンションの耐震強度偽装問題で、大阪市は5日、同市淀川区のビジネスホテル「ヴィアイン新大阪ウエスト」(11階建て、435室)の構造計算書が改ざんされていたと発表した。同ホテルは5日から営業を休止した。一連の偽装が発覚する中、市住宅局は構造計算書の体裁などをチェックしただけで「安全宣言」を出していた。 同ホテルは、設計を担当した平成設計(東京)が姉歯建築設計事務所に構造計算を依頼していた。大手ゼネコンの大林組(本店・大阪市)が施工を元請けし、自己破産した木村建設(熊本県八代市)が下請けした。 大阪市は先月24日、姉歯建築設計事務所による構造計算書の偽造が発覚したのを受けて調査を行い、いったん「安全性が確保されていることを確認した」と発表した。 しかし、ホテルを経営するJR西日本の子会社「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」が民間検査機関に依頼して調べた結果、構造計算書の数値に疑