抵抗の時代 パリにて 先週からぐっと冷え込んできたせいもあって、フランスでの若者たちの「暴動」はほとんどおさまった。日本ではとっくに忘れられた事件だろうけれど、いくつか書き加えておきたい。まず、この事件を移民の子孫たちのフランス社会へのインテグレーション問題とだけ捉えるのは誤りだということだ。「ゲットー化した貧しい郊外」に移民系の住民が多いことは事実だが、団地には「白人」のフランス人も住んでいるし、出身別に明確なコミュニティーが形成されていることはめったにないから、これらの団地を「移民のゲットー」に単純化してはならないと思う(トルコ系と中国系は例外的に、かなりコミュニティー意識が強いようだ。また、5月に南仏のペルピニヤンで、移動生活者ロマとマグレバンのあいだに殺傷事件があったが、これも例外的だ)。前にも書いたように、徒党を組む若者たちは、民族よりも出身地区にもとづく同族・なわばり意
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