「親は、ベスト盤を、子どものために、よかれと思って選んでしまう。そして、子どもの本当に聴きたい曲に限って、ベスト盤には入っていない」 (重松清「小さきものへ」) ・ ・ ・ 先日、ある造形ワークショップに息子「TAKUZO」とお邪魔したときのことです。 そのワークショップでは、「床に青いビニールシートでひいたうえで、子どもに絵の具と筆を与え、自由に絵を描かせる」というワークをしました。 ワーク自体はとても面白く、TAKUZOのみならず、親である僕もとても愉しむことができました。 しかし、そこで僕は、はたと考えさせられる出来事に出会いました。「親として子どもに望むこと」は必ずしも「子どもの望むこと」とは重ならないこと- あたりまえのことではあるのですが- そのことを改めて実感したのです。 ▼ 皆さんがもし「親」だったとしたら、先ほどのような「自由絵の具お絵かきワークショップ」において、子ども