池上彰さんが名古屋の名城大学にて「世界を変えた本」と題して講義を行った際、5冊目に紹介したのがフリードマン著「資本主義と自由」。 今回は、池上さんが解説したフリードマン著「資本主義と自由」を紹介します。 ミルトン・フリードマン 「資本主義と自由」を書いたミルトン・フリードマンはアメリカの経済学者で、「新自由主義」の思想を打ち出した人物です。 経済における「自由主義」というのはイギリスの経済学者であるアダム・スミスに起因する印象があります。 自分の利益のために働けば、自由にマーケットが回り、「見えざる手」によって導かれて経済がうまく回っていくと説きました。 これが「自由主義」と呼ばれるものです。 そんな中、国が経済活動に介入することによって景気をコントロールしようという考え方を提唱するのが、池上彰さんが「世界を変えた本」の4冊目として議題に上げたケインズ著「雇用、利子および貨幣の一般理論」。