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  • 地獄でずっと遊んでろ―清家雪子『月に吠えらんねえ』|満島エリオ

    「秒速5センチメートル」のコミカライズを担当した清家雪子の「月に吠えらんねえ」。実在の詩人を、その作品から受ける印象をベースにキャラクター化した漫画作品である。 主人公は朔くん(萩原朔太郎)。 虚弱、精神薄弱、ヤク中、統合失調気味の、作中きっての情緒不安定な人物である。仲良しなのは、先生と仰ぐプレイボーイの白さん(北原白秋)と親友の犀(室生犀星)。彼ら3人をメインに、その他にもたくさんの詩人や歌人が登場する。 彼らが暮らすのは架空の町、□街(=詩歌句街)。風光明媚を求め、おしなべて生活力がなく貧乏人気質な詩人達が集う田舎町である。(ちなみに小説街や政治街など他の街もある) 一見近代日をモデルにした普通の街並みなのだが、これがとんでもなくて、カエルの姿をした住人が毎日死んでは生き返ったり、朝と夜の切り替えが人力だったり、テレビを録画しようとしてうっかり1945年に設定したら年代が切り替わっ

    地獄でずっと遊んでろ―清家雪子『月に吠えらんねえ』|満島エリオ
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