私は2020年8月から2022年12月までテキサス大学オースティン校 (UT Austin) の修士課程に所属しており、現在はペンシルベニア州立大学 (Penn State) の博士課程に所属しています。修士2年目から研究室に所属して取り組んだ自然言語処理の研究がEACL2023とEMNLP2023という学会に採択されて区切りがついたので、このタイミングで修士課程での研究についての経験をまとめることにしました。 わざわざアメリカにまで来て実績が積めていないことには悩み続けているところではありますが、私の実力からすれば望外の結果でもあるので指導教員と共著者には感謝してもしきれません。微妙なアイデアは容赦なく潰してもらえた毎週のミーティングと、私が書いた文章が残らないくらいの論文への添削がなければ研究の体も成していなかったと思います。 しかし、アメリカのCS修士課程で研究を行うことは容易ではな