ソニーは17日、夏の電力不足に備えた節電対策について、2週間一斉休業するとしていた当初の方針を変更した。本社だけでなく東京電力管内の事業所に対象を広げた上で全体を4グループに分け、期間を1週間に短縮して8月に交代で休む。政府の節電目標が25%から15%に引き下げられたことを受けた措置で、労組には提案済みという。 一方、就業時間を早めるサマータイム(夏時間)は予定通り実施。7月1日から9月22日まで、午前9時半の始業時刻を8時半、終業時刻を午後6時から5時に早める。また、7~9月の土曜日または日曜日を勤務日とし、働いた日数分だけ平日を休みとする計画は取りやめる。 これらの節電策により、東京都港区の本社ビルは夏のピーク時の電力使用量が前年比で6割減り、グループ全体では15%の節電が可能になるという。