世界経済は新世代のゾンビ(経済的な生ける屍)に足を引っ張られている。 米国の消費者は前例のない家計引き締めの初期段階にある。2008年初頭以降の13四半期を平均すると、インフレ調整後の消費の成長率は年率換算0.5%だ。 第2次世界大戦後、米国の消費者がこれほど長期にわたって、これほど弱かったことは一度もない。 ゾンビ症候群には重要な前例がある。これは日本病の症状であり、日本の「失われた20年」の最初の10年を招いた原因だった。政府の後押しを受け、日本の銀行は多岐にわたる債務超過企業に信用枠を与え続け、リストラと避けられない破綻を先送りした。 その後ゾンビ企業が密集した結果、日本の生産性の伸び率は著しく鈍化した。政策主導の銀行融資という命綱のおかげで、破綻企業は過剰な労働者と余剰設備を抱え続けることができた。だが、それがバブル後の日本から必要な活力を奪っていった。 日本のゾンビ企業とよく似た