■ソーシャルメディアは一期一会 大学の授業で学生たちに、金正日死去のニュースを何で知ったかを聞いた。いちばん多かったのはツイッターだった。ツイッターは彼らの日常にとけこんでいる。電車を待つ間などわずかな時間にスマートフォンでチェック。気になるニュースがあれば新聞社のサイトなどにも飛んでいる。 津田大介『情報の呼吸法』は、「ツイッターの伝道師」の異名もとる著者の自伝的評論である。 自伝的というのは、津田がこれまでどのように情報とつきあってきたか、現在はどのようにしているのかが、かなり具体的に書かれているからだ。本書は「津田大介のつくりかた」でもある。 ツイッターなどソーシャルメディアが情報の流れを変えた、と津田はいう。チュニジアのジャスミン革命がそれを象徴するできごとであり、日本では東日本大震災にもあらわれた。 津田はマスメディアの存在意義を否定しない。しかし、マスメディアが客観的事実の報道
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