・リスクに背を向ける日本人 社会学者 山岸俊夫氏と、日本通のハーバード大学社会学部長メアリー・C・ブリントンによる日本社会論。日米を代表する研究者が、両国民のリスクへの向き合い方の比較を通して、現代の日本社会が抱える問題を読み解く。労働市場、教育、少子化、セーフティネット、男女平等などの観点から、行き詰った現状の突破口を見出そうとする対話。 1 何かを得ることに向かって行動する加点主義のプロモーション志向 2 何かを失うことを避けるように行動する減点主義のプリベンション志向 調査からもアメリカ人には後者が多くて日本人には後者が多い(世界一という結果も)ことがわかっている。日本人は自分の力で状況を変えるために積極的にリスクをとりにいくことが苦手である。リスク回避志向で、自分で決められず、周りの目を気にする。だが、二人はそれを単純な心の問題、気のもちようとは見ない。 「アメリカに住んでアメリカ
・加害者家族 連続幼女誘拐殺人事件、神戸連続児童殺傷事件、和歌山毒物カレー事件、長崎男児誘拐殺人事件、秋田児童連続殺人事件、英国人女性殺害事件、地下鉄サリン事件、山梨幼児誘拐殺人事件、名古屋女子大生誘拐殺人事件、死亡ひき逃げ事件、5000万円恐喝事件、子猫虐待事件...。 凶悪事件の加害者の家族や親戚たちも、相当に悲惨な生活を強いられているという実態を、個々の事件で明らかにする。加害者の逮捕の直後から、家族に対する誹謗中傷、個人情報の流出、私生活の暴露が始まる。そして失職、転居、離婚、高額の損害賠償請求などありとあらゆる不幸が降りかかってくる。あまりの絶望やストレスによって自殺する家族も少なくない。 そして現代において凄まじいのが、インターネットによる個人情報の流出や、2ちゃんねる、まとめサイトなどによる加害者周辺情報の暴走である。「祭り」の「燃料」として投下される加害者の周囲の情報はあっ
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