第零話 鳴らない手帳 時を遡ること10ヶ月前・・・ ここは東京某所ST電機ソリューション事業部 オオハシ課長(当時):ベックくーーん ベック君:オオハシ課長、なんでしょうか? オオハシ課長:明日の名古屋出張の準備できた? ベック君:バッチリです! 資料も持ちましたし、全行程手帳にちゃんと書いてますから。 ベック君は愛用の「ほぼ日カズン」を指さしながら、余裕の表情を浮かべていた。 オオハシ課長:じゃぁ、現地集合で大丈夫かな? ベック君:大丈夫です! 地図も印刷しています。 オオハシ課長:明日は凄く大事なお客さんだから、遅刻しないように気をつけてね。 ベック君:絶対に遅刻なんてしませんよ、ははは! 次の日ーー ここは東京某所ST電機第1ソリューション事業部 ベック君:おはようございまーーーす♪ ラシタさん:あれ?今日名古屋出張ちゃうのん? ベック君:・・・・・。 ラシタさん:・・・・・・。 ベ