2016年、不正確な医療情報を発信していた「WELQ」に批判が集中しました。その問題をいち早く指摘した人物の一人が、当時編集プロダクションの記者・編集者だった朽木誠一郎(くちきせいいちろう)さんです。 その後BuzzFeed Japanに入社し、医学部卒という経歴を生かして「ネットと医療」というテーマで情報発信を続けてきた朽木さんは、2019年3月に朝日新聞へ入社。ウェブメディアのスターライターが伝統メディアへ転身したことは、大きな話題となりました。 異色のキャリアを歩んできた朽木さんは、何を為すために朝日新聞社へ入社したのか、そしてこれからのメディアの姿をどう考えているのか。ウェブメディアと伝統メディアの現在について、朽木さんのハイブリッドな視点からうかがいました。 4,000人の組織で、唯一の肩書 BuzzFeed Japanの退職発表後、先輩らから「新聞社は大変な組織だよ」といわれ、