【北京=香取啓介】中国国営新華社通信によると、25日深夜(日本時間26日未明)、中国が独自開発した衛星測位システム「コンパス」用の測位衛星「北斗」を四川省の西昌衛星発射センターから、ロケット「長征3号C」で打ち上げた。 北斗の打ち上げは16個目で、予定軌道への投入も成功。アジア太平洋地域の大部分をカバーすることになり、来年初めからサービスを正式に始める。 コンパスは米の全地球測位システム(GPS)に対抗して開発されたもの。すでに試験運用を始めており、すべての漁業監視船に搭載されているという。2020年ごろまでに30基あまりを打ち上げて地球規模をカバーするシステムを完成させるとしている。 関連記事中国の衛星測位産業、発展の黄金期迎える(10/19)中国、今年は宇宙機30基の打上げを計画 神舟9号も(1/18)中国、国際宇宙交流・協力の重点分野を発表(12/31)中国版GPS、試験運用開始