同作はホームズ家の5代目にして女子高生探偵のシャーロット・ホームズと、ワトスン博士から数えて6代目の子孫であるジェームズ・ワトスンによるミステリー小説。転校先の高校でジェームズが、美しい黒髪とグレーの瞳を持ちながら推理や実験、薬に夢中なシャーロットと出会い、「彼女の相棒になりたい」と思うところから物語は始まる。上巻では「シャーロック・ホームズ」シリーズの1つである「まだらの紐」になぞらえた殺人事件が、下巻ではシャーロットの過去や2人に迫る危険が描かれていく。
欧米作品ならポアロ、マグナム。日本作品なら金田一耕助と工藤俊作。それぞれの世代のそれぞれの人が異なる意見を持っていると思うが、筆者の場合、古今東西のベスト名探偵を挙げるなら、この顔ぶれになる。 ディテクティブ・ストーリー。直訳すれば探偵物語。ジャンル全体としては警察官や保安官、そして最近では監察医まで含んで考えるのが普通のようだが、筆者としてはしっかりと一線を画したい。 ■オリエント急行殺人事件『オリエント急行の殺人』(筆者が小学生の時に読んだ文庫版はこのタイトルだった)でエルキュール・ポアロを知り、シリーズ物を読み進める中で1974年のハリウッド映画版も見た。この映画でポアロを演じたアルバート・フィニーはイメージぴったりで、少なくとも外見的な完成度は完璧だったと思う。原作者のアガサ・クリスティもびっくりだろう。 その後1978年の『ナイル殺人事件』(原作本のタイトルは『ナイルに死す』)で
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