電子マネーの普及が拡大している。日銀がこのほど発表したリポートによると、IC型プリペイド(前払い)方式の電子マネー発行枚数が、6月に1億8217万枚となった。電子マネーが本格普及し始めた2007年から5年で約3倍だ。日銀決済機構局によると、このところ年15〜20%のペースで伸び続けている。 電子マネーは、現金に代わる決済手段で「Suica(スイカ)」や「楽天Edy(エディ)」などで知られる。普及の背景には、電子マネーの利用環境が整いつつある時期に社会人になった30歳代が、電子マネーの積極的な利用者となっている実態があるとみられている。