リーマン破綻の衝撃。影響ははかり知れないが、17日午前、島根県出雲市で与謝野馨経済財政担当相が「日本にももちろん影響はあるが、ハチが刺した程度。これで日本の金融機関が痛むことは絶対にない。沈着冷静な行動が求められる」と演説した。日本経済への影響は限定的と言うことか? 本当だろうか? この強気の発言は、米連邦準備理事会(FRB)が経営難に陥っている米保険最大手・アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)にニューヨーク連邦準備銀行が850億ドル(約9兆円)を上限に融資する、ことを承認するという情報が入ったからだろう。 もし、AIGが破綻したら、そんなに悠長なことは言えなかった。AIGは事実上、政府の管理下に置かれたが、その資産規模や取引金融機関があまりに膨大で、もし破綻すれば即、世界的な金融恐慌である。 17日の東京株式市場はAIG救済、与謝野演説もあって、日経平均株価は反発。大