2016.08.25 哲学的な面白さに満ちたガンダムという存在 カテゴリ:カテゴリ未分類 アニメはいつの頃からか子どもだけの娯楽ではなく、大人にとってのメディアの地位を手に入れました。「ガンダム」についても例外ではありません。 幼かったころの印象として残るのは、モビルスーツの性能や特徴でしたが、やがてそこから、ガンダム作品に通底する人間物語や用いられる概念へと視線が変わっていったように思われます。例えば、初期の頃にあった成人男性対少年、女性対少年、という関係性は、時代を経るにつれ、青少年の男女の協働に根差した物語へと変わっていった傾向があります。 長い戦いの果てに得たものは「一人で生きていくこと」である、という在り方がなぜ変わっていったのか。この点は社会背景を踏まえながら検討すると、とても面白いように思われます。また、作品に登場する「ヴェーダ」や「クシャトリヤ」「ジェネシス」などのような名