JR各社や各地の私鉄が発行する10種類の交通系ICカードの相互利用サービスが23日、始まった。 1枚のカードで全国の主要な都市部の鉄道、バスに乗車できる。コンビニエンスストアなどでの電子マネーとしての利用範囲も広がり、出張の多いサラリーマンや旅行客らの利便性は高まりそうだ。 相互利用サービスには142事業者が参加。全国の駅の半分近くに当たる約4300駅を1枚のカードで乗降できる。10種類のカードの発行枚数は計8198万枚。 相互利用については、JR東日本の「Suica(スイカ)」と関東私鉄の「PASMO(パスモ)」、スイカとJR西日本の「ICOCA(イコカ)」など一部で既に行われてきた。しかし、JR東日本のスイカは、大阪ではJRには乗れるが、私鉄や地下鉄は利用できないなど、不便な面も多かった。