大阪府泉佐野市の名勝・犬鳴山の渓流で予定されていた金魚放流イベントをめぐり、「生態系に悪影響を及ぼす」などとネット上で批判的な書き込みが相次いだ問題で、開催の是非を検討していた泉佐野市観光協会は29日、予定通り30日の放流を実施することを決め、ホームページ(HP)で公表した。ネットの指摘にも配慮し、下流に網を設置して生態系への影響が出ないよう努めるという。 HP上では、30~40年にわたって続いてきたイベントの伝統を強調。「生態系の異変などの報告を受けたことはない」としたうえで「これまで同様多くの方に楽しんでもらいたい」と理解を求めた。 協会事務局の泉佐野市まちの活性課によると、協会役員はほぼ全員が実施に賛成。「地元ではそれほど騒ぎになっていない。過敏になることはない」との意見もあったという。 30日のイベントでは午前10時からと午後3時からの2回、それぞれ約8千匹の金魚を放流する。