伊藤若冲が描いた障壁画「花丸図」の保存修復作業が大詰めを迎え、仕上げ作業が公開された=25日午前、香川県琴平町の金刀比羅宮、山本裕之撮影 「こんぴらさん」で知られる金刀比羅宮(ことひらぐう)(香川県琴平町)で、江戸時代中期の画家伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)の障壁画「花丸図」の修復が25日ほぼ終わり、同宮が仕上げ作業の様子を公開した。 金刀比羅宮によると、花丸図は、円山応挙のふすま絵と並び同宮を代表する日本画で、若冲が1764年に金刀比羅宮奥書院の上段の間(6畳)に描いた。金を付けた四方のふすまや壁の紙にハスやアジサイ、ボタンなど201種類の花々を精密に描き込んである。紙や絵の具などの劣化が激しい部分について、文化財保存修理会社の岡墨光堂(京都市)が約1年前から修復に取り組んでいた。 奥書院は原則非公開だが、金刀比羅宮の田窪恭治・文化顧問は「機会があれば特別展などを開き、多くの人に